2011年12月31日

2011年が過ぎて行く

2011年も残すところ数時間。

幼少の頃は新年が来ることや、過ぎ去る大晦日の最後の瞬間をワクワクしながら大事にしていて、
それはそれで暦に忠実だったものだ。

人が生きていくうえで、今日が大晦日だろうが明日が新年だろうが、特別無くても不自由しないと思う人もいるだろう。
新年を静かに過ごすほどの余裕はなく、三が日も仕事に出かける人は多い。
お寺の隣に住んでいる人が、明日は仕事が早いから寝れないと、除夜の鐘に文句を言ったりする昨今、
その人が悪いというよりは、世間の常識は今や一様でなく、美醜も善悪も命の軽重さえも人それぞれに許された価値観の自由ということか。

それにしても2011年は様々なことが起こった。
楽しく幸せなことより、不幸で酷いことのほうが人々の記憶には残る。
年末によく今年の10大ニュースを取り上げるが、今年のニュースは現在も進行していて解決のついていない重く苦しいニュースが多かった。
海外では国家制度や支配体制が崩壊し独裁者が殺されたり死んだりした。また内戦や他国による軍事介入で人心も国土も荒廃していった。
凶悪事件はどの国でも似たような事件が起こり、国境も国柄も超えた共通の醜悪な犯罪が見られた。
貧困や疫病があまねく国々を覆い、自然災害は立て続けに各地で起こりその規模も大きく頻繁になっていった。

また、終末思想ではないけれど、もうダメかも知れないなぁ、なんて思わせたのが今回日本で起こった原発事故で露呈した企業や政治家、官僚、学者、マスコミによる隠ぺいや不誠実な態度を目の当たりにしたことによる失望感だ。
ガンバロウ!もみんなの絆!もズタズタにするくらい怠慢で傲慢な態度をとる彼らに義憤をおぼえ「天誅」という言葉が頭をよぎった人も多いと思う。
大変な時はみんなで助け合わなければならないのに、今まで信頼していたそれらのいわゆるプロであり専門家であるはずの人たちはてんであてにならず、余っているわけでもない財布と時間から、寄付をしボランティアをして心と懐を痛め続けた私たち庶民が結局いろいろ心配をし、後始末をさせられる羽目になった。

国民が健全に生き、国土が美しく保たれていてこその国家であるはずなのに、国民を見殺しに国土を汚染し続けながら、見えない「日本国」というもののために金をつぎ込み続ける政治家と官僚とそれに群がるダニのような人たちのために税金は上がり社会保障は削られる。
もう、泣きっ面に蜂ならぬ蝮くらいのダメージを受けている。

夏頃までは原発事故による放射性物質漏出の危険を憂えて、自分なりにブログを更新したが、ここ数か月はもう失望して更新する気力を失ってしまっていた。

そんな、状況だったがここは一つ気を取り直して、昔のように新年を前に「来年こそは」と希望を持って望んで行こう!!
自衛隊や警察、消防の決死の献身には職業意識を超えた純粋さがあったんだ。その姿がどれだけ私たちに力をくれたか思い出したよ。
カラ元気でも無いよりましだ。
「日本」を自分たちの手に取り戻すためにガンバロウ日本の私たち!

それでは皆様、来年もよろしくお願いします。

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(日の丸はもう戦争のためのアイテムではない。私たちの国に新しい太陽が輝くために掲げます。)









posted by 虹基金事務局 at 16:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記