2013年06月23日

祥月命日に祈りを

今日は大倉記代さんの祥月命日です。

いま世界では、大倉さんのかつての懸念通り、たくさんの無垢で幼い命が危険にさらされています。

それは、経済戦争という形でささやかに暮らす人たちをも巻き込んでいます。


実際の戦闘だけでなく、利益優先で安全を軽視した原発災害や、社会不安を増進させる私物化政治も命を危険にさらす醜い戦争です。
犠牲になるのはいつも弱いもの。特に子どもたちは、自分たちの未来をも奪われています。

平和活動にいそしむ大倉さんの横顔を思い出します。
子どもたちを満面の笑みで迎え入れ……でも、その後ふっと寂しそうな翳がよぎる……

原子力利用の爆弾で身体にも心にも大きな痛手を負っていた大倉さん。
彼女が大人になって、戦争を引き起こしたかつての大人たちや、それを止められなかった無力な大人たち、すべての大人たちの無責任を知った時にどんな言い訳をしても許せないものがあったでしょう。
それがいつも厳しい横顔を見せる大倉さんの心にのしかかっていたことでしょう。

今、とても危険なことが進行しています。

一つは原子力災害とそれをめぐる一連の利益を貪る大人たちの保身と貪欲。

また、もう一つは私物化された政治による、積み上げてきた社会保障の棄損や、憲法という国民を守る最後の砦に、穴をあけ続ける自民党員をはじめとする政治家、官僚、経済団体構成員、そして資本家たちの子どもたち、未来、そして地球への無責任。


今も戦争の足音が聞こえています。だんだん大きく。


平和は状態を示す言葉。
平和な状態を守るために、社会の均衡を崩さず、人命を尊重し、自然環境を壊さないことが大切だと、破壊されてみて気づきます。

「平和は状態」これを実現するには、まず政治を監視することです。憲法を持って国民が国民の為に働くべき政治家と官僚を、私物化しないように不正をしないように監視していかなければなりません。憲法を携えて ― 大倉さんも言ってましたね、憲法、とくに9条の大切さを。

平和な状態を維持できる大きな力は国であって、その行先を決める政治というシステムには、平和を強く願う人ほどかかわりを持たなければならないと気付きます。


大倉さん。命日にこんなことを書くことを許してほしい。
本当は、子どもたちのことは心配しないで、安らかに眠って下さいと言いたいのに…ただ怒りだけを伝えてしまったことを…

今は祈り、そして行動します。過ちは二度と繰り返しませんから。今月の詩7.jpg
posted by 虹基金事務局 at 11:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記