2014年06月23日

希望をつなぐ物語

今日6月23日は「サダコ」・虹基金の創設者であり『想い出のサダコ』の著者、大倉記代さんの命日です。

昨日は、声優を目指す学生さんによる『想い出のサダコの』のリーディングライブが東京の後楽園の近くにある尚美ミュージックカレッジのスタジオブーカで開催されました。

この専門学校の声優学科の講師であられる滝沢ロコ先生が中心になって、2011年の東日本大震災以来、毎年開催されてます。

滝沢先生が『想い出のサダコ』を最初に朗読されたのは、2007年の「想い出のサダコ原画展」が最初ではないでしょうか。会場にいらっしゃった大倉記代さんと来場者の前で、一人舞台の朗読劇がとても好評だったのを憶えています。

その場で滝沢先生は大倉さんにこの物語を語り継いでいく、と約束されていました。
以来2010年まで、毎年この時期に自身の運営する「ロコ企画」で朗読劇をされていました。
「サダコ」・虹基金とジムネットの共同企画で肥田舜太郎先生の講演と一緒に開催されたこともありました。



継続して語り継がれるこの物語は、今、若者たちの手でその輝きを増しています。
古い白黒写真の中のサダコちゃんの物語。それが若い人たちの瑞々しい感性で彩りをともない現代に甦ってきています。

あの思春期の入り口で理不尽に希望も命も絶たれた無念。
でもこの物語は悲劇ではありません。こうして次の世代へ語られることにより、未来への希望に変わっていきます。大切なのは語り継ぐこと。

この物語が語り継がれなくなり、戦争や原子力爆弾の悲惨さを忘れてしまうことこそ、本当の悲劇といえます。



今日6月23日は大倉記代さんの祥月命日。

黙祷


posted by 虹基金事務局 at 13:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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